2009.03.11 Wednesday
レイモンド・ローウィ
![]() 相変わらずロゴのことを考えているようで考えていないような、よく分からない日々を過ごしてますが(とは言いつつちょこちょこ資料作りに励む日々)、そんな風にロゴのことを考えていると、おそらくデザイナーさんにとっては「何を今更?」って感じかもしれませんが、レイモンド・ローウィというデザイナーに興味が湧いたのでした。 レイモンド・ローウィは、20世紀工業デザインの巨匠と言われる方で、「彼の作るものは必ず売れる」と言われるぐらい凄い人らしいです。 たばこの「ピース」のパッケージデザインや、シェル石油のロゴなどを作った人です。けど、それ以外にも「え?これも!?」というようなデザインも沢山あります。 要するに、生活に嫌味無く馴染むぐらい、優れたデザインを生み出す人なんだなというのは、作品を知って分かるのですが、そんなレイモンド・ローウィを知る本を探していると、これが結構少ない。 けど、全く無い訳ではなくこんなものもあるにはあるのですが、なんか高い…と尻込みしてしまったのでした。 けど、ネットで色々調べてると『「売れない時代」になぜ売れるのか―わからないではすまされない! 』という、こちらも違った意味で尻込みしてしまうタイトルの本が、レイモンド・ローウィを知るうえで良さ気な本らしいので、amazonで1円!で購入。 内容としては、電通社員であった著者が、昔レイモンド・ローウィの事務所に留学した際に知った、売れるデザインを生み出すノウハウのようなものが記されている。 何気に、目から鱗なことも書かれており、1円ですが良書だと思います(笑) 超簡単に言ってしまえば、売れるデザインは「理屈ではなく現場にある」「嫌われるデザインは売れない」ということ。そして、「販売とデザインの関係を自覚すること」。こう書くと「当たり前だろー!」という感じですが、意外にこれが出来ていないデザイナーが多いと指摘する。(って、相当昔の話なので、もしかしたら現在は浸透してるのかもしれないが) しかも、ローウィが上に書いたような理念のもと売れるデザインを作る為に行った行動がなんとも潔いし、明快である。通常デザインを選ぶ時など、案をいくつか前にして「どれが良いか?」を基準に選びがちだが、ローウィは「どれが嫌か?」を基準に、社内役員などではなく、消費者に直接選ばせた。自分が良いと思ったデザインでも、ストイックなまでに消費者の好みを優先させたらしい。つまり、デザイナーとしての誇りを捨てていた。 この裏には、人は嫌な物に対しては、好きな物より何倍も反応する心理に重きを置いたということである。あとはまぁ、具体的には実際買って読んだほうが良いと思うので割愛しますが(笑) 何はともあれ、机の上でパソコンを目の前にひたすらイラレやフォトショをいじくり倒したところでも、多くの人に売れるデザインは生まれないと思うし、マーケティング的手法に終始して、数値ばかりに囚われていても、また違うんだと思う。 やはりヒントや正解は現場にしか無いということが分かる。 パッケージデザインであれば、実際に置かれる場所にデザイナーが足を運び、実際に競合商品と並べてみて検証する。といったような。 という訳で、ロゴについても、今現在でも何故生き続け、愛される所以が納得できた気がする。 |


